まこら先生と下僕たち

仔うさぎまこら先生の日常

去勢について その2

前回(去勢について その1)は去勢を決断するところまででしたが、今回は手術当日から1週間のエリザベスカラー生活についてです。長文です。だって本当に長かったし!!

 

先生:(なに取り乱してるんだ。大変だったのはわたしだぞ!)

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 失礼しました。

 

事前に案内されていた手術の流れは以下の通り。

まず当日朝病院に預けて日中に手術。夕刻に引き取り、当日夜から2種類の投薬を朝晩1週間続ける。その間エリザベスカラーも装着。1週間後に通院し、先生の状態を確認して問題なければカラーを外して終了(毛球症予防のための薬の処方を受ける)。

 

さて。

ついに迎えた手術当日。約束通り朝一で先生を病院に連れて行き、同意書にサイン。夕刻に迎えにきてくださいと言われて一旦退散。日中は携帯を気にしながら過ごし、そわそわと病院へ。

そしてついにエリザベスカラーの先生と対面。元気そうで安心したものの、カラーをつけた先生を見て、突然ひどく罪悪感にかられました。必要なこととはいえ、ごめんね先生。

 

その後手術で取り除いたものも見せていただき、その見事な技に驚嘆しました。去勢手術に関する文献に掲載されていた写真のそれよりずっと綺麗に切除されておりまして。手術は完璧、あとは我々のお世話次第か!とここで実感‥。

 

帰宅後の先生は結構元気でした。牧草は帰宅直後からしっかり食べてくれましたし。

 

ドクターから受けていた手術後の注意点は以下の通り。

 

エリザベスカラーについて

飼い主が見ている間は外しても良いが、ウサギが傷口をいじらないように注意しなければならない。

外しっぱなしはだめ、絶対。可哀想だからと外してしまって、手術跡が化膿し再手術となり、治るまで相当時間のかかった子もいる(これ聞いておいて本当に良かったです。いやもう外したくて外したくて(後述))。

盲腸糞について

エリザベスカラー装着中は当然ながら盲腸糞を自分で食べられないので、可能であれば飼い主が食べさせるべき。肛門から直接でないと頑なに食べない子もいるが、食べない場合はペレットを多めに与えるなどで栄養を増やしてしのげば大丈夫。

毛繕いについて

1週間後、カラーを外した直後は猛然と毛繕いを始めるので、毛球症のリスクが高くなる。薬も処方するが、特に週後半はブラッシングをしっかりして、先に出来るだけ毛を取り除いておくのが良い。

服薬について

これまで(急性胃拡張で)処方していた薬は甘い薬なので喜んで飲んでいたと思うが、今回は相当苦くて嫌がるはず。保定をして服薬させるように。万一うまくいかない場合は青汁などに混ぜて与えても良い。

  

こんな感じだったかと。

 

盲腸糞については、予期していた通り、出したてに気づいた下僕1がさっと差し出した数回のほかは食べてくれなかったので、ペレットを少し多めにして(といっても体重の1パーセントを2パーセントにした程度)、野菜も多めにして他から摂れる栄養を増やしていました。お水も飲みにくそうにしていたので、野菜をあげるときは水気を少し残してあげるように。

幸い牧草はたくさん食べてくれていたのですが、牧草も1番刈りをメインにしつつも、先生の好きなものをいつもより多めに与えていました。ハーブ入りだったりカナダ産だったり。

 

いやいやそれにしても大量の盲腸糞でした。いつもあんなに盲腸糞を食べているのか、と感心したほど。片付けようとするたびに威嚇されたのも今となっては良い思い出です。笑。

 

野菜はたくさんあげました。

 

先生:(お水飲みにくかった‥)

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しかし問題はここではなく…。

 

大変だったことその1 - シリンジの服薬に大失敗

まこら先生って下僕1にはもう好きなだけ抱っこされるんですよ(わたしについては蹴り飛ばして逃走)。下僕1は病院でもちゃんとドクターの指示通りにまこら先生の保定ができたので、これならば大丈夫だねと油断していました。しかし。これまで下僕1からされるままに抱っこされていたのは、まこら先生が抵抗できなかったのではなく、単にその気がなかっただけだったんですよね。今回思い知りました。

 

いざ抗生剤入りのにがーい薬をシリンジに入れて飲ませようとしたら、逃げる!逃げる!!全力で逃げる!!!下僕1を蹴り飛ばしてケージの中にたてこもる!

 

事故の危険があるから追いかけてはダメ、と言いますが、驚異的な身体能力でうなぎのように逃げ惑うまこら先生にそもそもお手上げでした。服薬後にはご褒美としてイチゴのかけらをあげたりしたものの、だからといって薬を好きには当然なってくれず。服薬後は人を信じないうさぎ顔になってソファ下に立てこもり、手術翌日の日曜日などは日中全く出てきてくれませんでしたし‥。

 

先生:(なんてことするの信じられない‥)

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土曜日夜と日曜日朝の服薬で道具なしの服薬には懲りて、日曜日夜は保定袋を自作したものの、これまた相当逃げられたのちにようやくお入りいただく形でした。なんかもう毎日トラウマ作ってそうだしどうしようと悩んでいたところで参考にしたのが、果物に混ぜてシリンジで与えるというネットの記事。

 

日曜日の夜に下僕1がコンビニに買いに行ってくれたバナナを使って、月曜日の朝、祈る思いで先生に与えてみたところ…初めてのバナナにやや警戒され、少し時間がかかったものの10分程度で服薬完了!

 

翌日には味に慣れ、ほどなくがっつかれて一瞬で消えるまでに。ありがたいことに、最後までバナナ(にまぎれた薬)に飽きることはなく、前のめりで服用してもらえました。本当に良かった‥‥。

 

先生:(こんなに甘いものがこの世にあったのか…)

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*バナナ(薬)秒で消失現象

 

そんなバナナを用いた服薬について、ここで書いていると長くなりすぎるので、記事を分けて別途投稿する予定です。ま、要はバナナに混ぜたってことですけど。

保定もちゃんとできるようにならないとですね。大いに反省。下僕1について言えば、普段なすがままなので練習にならないのですが。

 

*なすがままのうさぎの例

(ひょいと持ち上げられたところ。暴れずじっとしています。そして舐める。)

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大変だったことその2 - 毛繕いができない!

想像すると申し訳なさがこみあげてくるのですが、お店でも綺麗好きな子ですよと言われていたまこら先生が、カラーのせいでまる1週間自分で毛繕いできなくなってしまいました。

痒くても搔けないなんて辛いよね!

夜中に先生がカラーをひどく引っ掻く音で目を覚まし、しばらく代わりに掻いてあげる生活を送っていました。掻き方が悪くてしばらく嫌われたりとかも…。切ない。

特に週後半はひどくなり、カラーを外したいと切実に思ったものの、シリンジの服薬すらままならない下僕どもがカラーの再装着などできる気がせず断念しました。

というのも。

まこら先生は華奢でちっちゃいのでカラーのサイズが合わず、既製品のカラーを先生に合わせて小さく加工されており、そのため通常はホックで止められるところ、切り取られてホックが存在しないため、代わりにビニールテープで2箇所をぴったりと止められていたのです。

 

これです。

お耳の下あたりにそれぞれテープがしっかりと貼り付けられているのが見えますでしょうか。

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ラベルをもとに調べたところ、先生はやはり最小サイズでした。

3Sサイズ。それでも大きすぎると。。

http://www.t-menix.com/pg214.html

メーカーの方、小柄なうさぎさんが装着可能なカラーをぜひ作ってください!

 

可愛いので意味もなくもう一枚。
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ボタン止めだったら時折外していたと思うのですが、写真の通りテープ止めのため、難易度が跳ね上がっていたのです。まこら先生をしっかり保定しつつ、首を締めるようなきつさでもなく、外れるほどのゆるさでもない絶妙な位置に止め直す(しかもテープには毛を挟んではならない!)なんて技、わたしには無理だ。

 

そんな情けない下僕にも先生は優しかったです。

 

そして長い長い1週間が過ぎ、先生も下僕も疲弊しつつもようやく迎えた次の土曜日…。

 

続きは最終回に!

 

おまけ。

マイルドな立てこもりはカラーを付けている間ずっと続いてました。