まこら先生と下僕たち

仔うさぎまこら先生の日常

去勢について 番外編 バナナで服薬

去勢手術翌日の日曜日夜。

 

前回の記事(去勢について その2)のとおり、シリンジでの服薬に大失敗した下僕ども、自作の保定袋からもするする抜けだされてなすすべがなく、すっかり途方に暮れていました。

 

解決策その1 りんごや青汁に混ぜてみる

まずはドクターのアドバイスどおり、りんごや青汁に混ぜて与えることを検討しました。

しかし。

我が家では、りんごや青汁もまだあげたことはないのですが、これら(生野菜を含む)は食欲のなくなった時の切り札にすることを考えているんですよね。

もし、混ざった薬のせいで、りんごや青汁(ついでに野菜)を嫌いになってしまったら。将来、食欲がなくなった時に拒否されると非常に困ってしまう。このため今回はこの方法は断念しました。

 

解決策その2 いちごに混ぜてみる

目を離した隙にかじられたことがあり、先生いちごは大好物なんです。

 

何者かによってかじられたいちご

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先生: (わたしの!!)

*超ピンボケ

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このため薬を飲んだ直後にご褒美としてあげていました。このいちごは喜んで食べてたんですよね。

それでいっそこのいちごに薬をまぶしてあげようかなと。

 

ただ、今後を考えると(考えたくないけど)、いちごのような季節性の果物は入手できない時期もあるので、今回服薬に成功しても、また苦い薬を飲ませる必要が出た時に必ずしも入手できるわけでないという問題が。

さらに、先生が当時唯一食べたことがあり、かつ大変気に入っている果物を嫌いにしてしまうと、現在の服薬中、薬を飲んだ後にご褒美としてあげるものがなくなってしまう。

 

参考: 当初のお薬セット

*先生が大好きになったカモミールもあげてました。いちごは丸ごとではなく少しかじらせる程度。

 

解決策その3 バナナに混ぜる!

さてどうしようというところで参考にしたのは、動物病院のホームページでした。

その病院では、服薬がうまくいかないうさぎさんについては、薬をバナナに混ぜてシリンジで与えることをすすめている、そうすると拍子抜けするほどあっけなく与えられる、とのこと。ほんとに?!

 

早速家族会議を招集。

 

議題: バナナに薬を混ぜて与えることの是非について

質疑: バナナはうさぎに与えるべきでない果物ではないか?

答弁: ごく少量を短期間与えるのならば悪影響はないと考える

そもそもおやつは生野菜やハーブを考えていた下僕ども、果物の中でも特に甘いバナナについては、糖分が高すぎるしバナナでしか摂れない栄養があるわけではないようだし、と、もともと先生に与えるつもりはありませんでした。

飼育書やネット上で、バナナがNGリストに載ってることもありますよね。

 

ただあの、うさぎに良い食べ物・悪い食べ物のリストって、絶対NGとされているものを除いては、気持ちいいほど統一されていないという印象です。ペットうさぎについての研究はまだほとんどなされていない、だからはっきりとはわからない、と正直に書いてるところもあり、その通りの現状かと思ってます。

ちなみに、ぶどうがあげて良い果物にリストされていることがありますが、あれはうさぎを含む動物が時折ひどく中毒を起こすようなので、あえて与える必要はないと思います。気になる方、Google先生に聞いてみてください。

 

閑話休題

 

今回の服薬は1週間と短期間の予定、またエリザベスカラーのせいで盲腸糞を食べられず、やや栄養不足となっているので、高カロリーが問題になることはなさそう。

服薬が終わったら、バナナも終わり。普段バナナをおやつとしてあげることはないので、長期的な健康問題の心配をする必要はないだろうということに。

質疑: バナナを嫌いになる可能性は?その場合に問題はないのか?

答弁: 服薬が終わる前に嫌いになった場合、次の方策を考える必要が出てくるものの、普段はあげる気がないので問題ない

もともとあげる予定のなかった食べ物というのがかえって良い方向に働きました。

あげる予定がないから、嫌いになられても困らない!

質疑: 先生がバナナを好きでなかった場合は?

答弁: 困るが致し方ない。他の食べ物か別の方法を検討する

バナナを嫌ってそもそも食べてくれなかったら。その時はもうその時、とりあえず今はチャレンジするしかないという結論に。

全会一致でバナナを採用することを決議!

日曜日の夜、翌朝の服薬用として下僕1がバナナを買ってきてくれました。

 

翌朝。

さあ、バナナで服薬です!

 

準備するもの

小皿2枚

ティースプーンもしくはナイフ

バナナの薄切り数枚

 

作り方

皿にバナナ薄切り1枚を乗せ、その上に薬をこんもりと盛る。

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先生の大嫌いな薬(粉薬)。シリンジで与える時はこれを水に溶かしてました。

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スプーンもしくはナイフで、バナナをみじん切りにする要領で切りながら薬を混ぜ込む。薬の粉っぽさが残るなど混ざりきらないときは1枚追加し、さらに切りながら混ぜる。

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ペースト状になり、しっかり混ざったらもう一枚を乗せ、軽く切りながら薬入りのバナナと軽くあえる(本来の甘いバナナを感じてもらえるようゴロゴロ感を残す!)

出来上がったら新しいお皿に移し替えます。出来るだけコンパクトに盛り上げて、数口で食べきってもらえるように。

こんな感じ。

量としてはうさぎが数口で食べてしまう程度で、小さじ3分の1もないと思います。バナナはできるだけ少量にしました。

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ご褒美用に、薄切りバナナ1枚を別に取り分けたら、準備完了。

 

先生はバナナ初体験だったため、最初はまず、薬なしのごく薄切りのバナナをあげて様子をみました。ありがたいことに特に警戒せずすぐ美味しそうに食べてくれたので予定通りバナナに混ぜた薬をあげることに。

 

初回はかなり慎重に少しずつ食べていだので、途中で薬なしのバナナを小さく切ってあげたりしてました。10分程度で完食。

 

食べきったらご褒美のバナナをあげます。最後は苦い薬入りのバナナではなく、本来の美味しいバナナの味が口に残るようにしてました。

 

そのせいかどうか、翌朝の服薬の頃にはかなりがっつくようになり、最後は秒で消え去るほどに。お陰で写真はほぼないです。撮ろうとする頃には消えてるし。

 

*撮影不能な速さで薬を消失させるうさぎ

 

いやもうほんとにありがたかったです。

ありがとうホームページでバナナの服薬について書いてくれた病院のドクター!ありがとうバナナ!!

 

なお、自主的にがっついてくれるのでシリンジは使用しませんでした。洗うのも大変そうで、また頻繁にシリンジを交換しないと衛生的にも良くなさそうでしたので。

 

まこら先生のお薬セットはこんな感じでした。

鎮痛剤(左、朝のみ)は甘いのでそのまま服用してもらえます。

 

ごちそうさま!

シリンジで服薬させていた時のあの苦労はなんだったんだ!