うさぎドック
まこら先生をお迎えした際、1か月後を目安に健診を受けさせるようにとお店の方からアドバイスを受けていました。そのためうさぎを飼うと決めてからすぐにかかりつけの病院を探し始め、おかげさまでとても良い病院に通院できています。
お迎え1か月後の初診以降、2か月に一度のペースで健診と爪切りに連れて行っているのですが、その病院から、良いタイミングでうさぎドックの案内が舞い込み、先月受診してきました。
それにしても。
うさぎドック。
うさ飼い初心者にはなかなか、斬新な響きでした。うさぎさんもしっかりメディカルチェックを受けられるなんて、なんだかいい時代になってきましたね。
飼い主には福音でも当のうさぎには災難なことでして。
(どどどどこに連れて行くの)
まこら先生拉致監禁事案
— His majesty Mahoraga's subject (@HisSubject) February 11, 2019
先生:(儂をどこに連れてく気だー はなせええええ)
※定期検診です。玄関にタクシー待たせてぬくぬく移動しました! pic.twitter.com/pZ6ZMP7O8u
*下僕1許諾すみ
予約して迎えたうさぎドック当日、朝の丸糞と前日までに採取した尿を持って、9時半頃に先生を病院にお届け。
*病院での写真はなし
頑張れ先生。
先生のお迎えは16時と指定されたので、その間にペットショップで生牧草を入手するなど、先生帰還後の準備をしてました。それにしても、家に帰っても先生がいないっていうのは寂しいものですね。半日病院に行ってるだけなのに。
そして指定の時間にお迎えに行き、結果を詳しく伺ってきました。結論として、下僕たちは先生にうさぎドックを受けてもらってよかったと思っています。
理由は以下の通り。
1. 健康時のデータが取れたこと
2. ちょうど成長の止まるタイミングで、今後の食生活のアドバイスがもらえたこと
3. 飼い主のNG行動について注意を受け、改善できたこと
4. 先天的と思われる体質的な留意点について指摘を受けられたこと
5. やや気になるが素人ではわからない点について、異常のないことが確認できたこと
さらに、うさぎドックからは外れますが、下僕たちが今一番悩んでいる去勢の要否についても改めてお話を伺いました。
あと恒例の爪切りも。
詳細をこれまた順を追って案内しますと以下の通りでした。
1. 健康時のデータ
これが一番欲しかったといっても過言ではないです。若くて健康な時のデータがあれば、不調時のデータと比較できますしね。人間の健診時のようにデータを一覧化したものを紙ベースでいただきました。また、歯並びもレントゲン撮影を含めてしっかり診ていただき、いずれの歯も問題ないと言っていただけたのも良かったです。不正咬合怖いですよね‥。
2. 今後の食生活の指導
これについては与えているペレットの量が多い(当時3%強)との指摘を受け、さらにペレットを減らすこととなりました。現在の1日量は体重の2%以下。
ペレットは減らしてむしろ牧草、すなわちチモシー1番刈りをもっと食べてもらうと良いとのこと。この時点では既にあげていませんでしたが、アルファルファを成体に与え続けていると結石の原因になりうるとのことで完全廃棄処分に。
少し脱線しますが、昔のペレットはアルファルファベースのものが主流で、大人うさぎの膀胱はむしろ白く写るのが当然だったそうです。獣医学もペットの食餌も日進月歩、情報にちゃんとついていかないと怖いなと痛感しました。
話を戻しまして。
少量の生野菜はあげてもよいけど、その場合はペレットの量を加減するように、とのことでしたので、そのようにしています。ずっとペレットを残していた先生が、指導を受けた量にまで減らしたところ完食するように。
プロのアドバイス本当に大事。
ただ朝晩のペレットタイムの先生が獰猛になりました。たまにブッと威嚇されます。無論下僕1にはしません(甘えた鳴き声しか聞いたことないらしい)。切ない。
3. 下僕たちのNG行動
これはもうペレット類、具体的にはペレット牧草を与えていたことでした。うちであげたことのあるおやつは干しパパイヤ、干しりんご、干し野菜および野草のみで、穀類やクッキー類、さらに生の果物もあげたことがないのです。よっておやつ類の指導の余地はないのですが、ペレットの量を減らすに際して、その一部をペレット牧草に置き換えていたのです。
ドクターからは、ペレット牧草とは牧草を食べない子向けのもので、これを与えるとせっかく牧草を食べていた子が食べなくなってしまうので推奨しないと強く指導を受けました。
確かにこの当時不揃いな糞の多かった先生。そして思えば少し牧草への食いつきが悪くなっていたような。ほぼ牧草しか食べていないうさぎさんの、大きくて粒揃いな糞が並ぶレントゲン写真と、当時のまこら先生の不揃い糞が並ぶ写真を比較してみせられてかなり衝撃を受け、当時の食生活を反省するきっかけになりました。今は見違えるほど良い糞になってます。まこら先生ごめんよ!
4. 体質上の留意点
ふたつ指摘を受けたのですが、いずれも通常は検査の対象となる項目ではないため、うさぎドックを受けなければ分からなかったものでした。ただ、今対応を要することはない(生活習慣に基づく問題ではない)ということで、引き続きデータを見ながら、悪化した場合に対策を講じることとなりました。
ちなみに一つは心肥大の傾向で、これはロップに時折見受けられるそうです。
ずっと元気でいてくれますように。。
5. 気になっていた事項の安全確認
実は先生の、完全不透明で濃いクリーム色の尿が気になっていました。今回まさにそんな尿を検査用に持参したのですが、色も成分も問題ないとのこと。むしろカルシウムがきちんと排泄されているためにその濁りが出ているので問題はなく、むしろ透明な尿になったら注意と言われました。確かに飼育書にもそんなことは書いてあるものの、実際の色サンプルはあまり載ってないし、流石に先生のはちょっと濁りすぎじゃないかとネット上の写真と比べるなどしていたのですが、当然ながらネットからは答えは出ず。先生にとっての安全基準が出来てよかったです。
最後に去勢ですね。うさぎ専門の獣医師の間では、最近、メスの避妊手術に続いてオスの去勢手術も推奨となりつつあるそうです。大きな原因はペットうさぎの寿命が延びたこと。しかしこの辺り書き始めるとさらに長くなりますし、下僕どもも検討中のためまたの機会に。
うさぎドックで受けたアドバイスなどは以上です。
料金を含めた詳細は、病院のホームページでも公表されてませんのでこちらにも記載は省略しますね。そこが知りたかったのに、という方、御容赦のほど。
ただ病院に連絡すればどこも快く教えてくれるかと思います。なお、私の感覚としては、レントゲンや血液検査などの項目に見合う金額で、むしろ妥当というよりこれで良いのかという額でした。ちなみに今回は通常コースに加えてオプションも全て依頼。これまた病院によって検査項目が異なると思いますので、気になる方はいくつかの病院に聞いて比べてみるとよろしいかと。
なお私見ですが、うさぎドックのためにいつもと違う病院に連れて行く、というよりは、普段通院している病院で検査してもらい、将来なんらかの不調が見受けられたときに、うさぎドック時の検査結果を健康時のデータとして活用してもらう、というのが良いかなと思ってます。
もっとも、おそらくどこでも結果のデータは紙で頂けるのではと思いますので、他の病院に通院する場合はそれを見せればよいということになります。私たちも、夜間等でかかりつけの病院が診察時間外の場合には、そのデータを持って救急病院にかかるようにとアドバイスを受けました。
そういうことが起きないことを祈りますが。
長くなりましたので今回はこれにて。
おまけ
部屋んぽ中にキャリーでくつろぐ先生
*普段からキャリーに慣れてもらっています