まこら先生と下僕たち

仔うさぎまこら先生の日常

まこら先生と骨董茶碗

先生をお迎えした当初、お迎えしたお店で利用していたものと全く同じにしていたため、ペレット用のお茶碗についてもこんなうつわでした。うさ飼いさんなら、それみたことある!と反応いただけそうなあれです。

 

先生ちっちゃくてかわゆい。

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しかし、じじむさい趣味の年寄りにはちょっとばかしラブリーなデザインゆえ、いい茶碗欲しいな、でも高台があって安定が悪いのはだめだし、もはや陶芸作家に特注か?!と、本気で相談していたアホ下僕たち。

注: 依頼する窯元も決めてて、本気でした

 

ただ、ネックはいかに作家先生に頼むかという点‥

概ねこんな感じの展開しか思いつかず。

 

想定問答

 

下僕: あのお先生(注:まこら先生ではなくて陶芸作家先生。以下同じ)、じつはこんなデザインの器を作っていただきたくて(デザインを見せる)。

 

作家先生: ふむ‥香炉でもなく灰皿でもなく、一体何の用途で?

 

下僕: いやうちの世界一可愛いまこら先生という仔うさぎのご飯茶碗に❤︎

 

作家先生: 何だとお前ら私にペット用のエサ入れを作れと?おい馬鹿にしてるのか!帰れ!

 

下僕: すいませんすいません

 

想定問答終わり。

 

というわけでどうしたものかと思い悩んでいたある日、たまたま立ち寄ったデパートの特設売り場で見かけたのがこちら。

 

陶器の重筥です。

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この形状!このフォルム!さらにまこら先生と下僕でシェアできる三段重❤︎

担当者(某所で骨董商を営む店主)の前では、これは使い勝手の良さそうな器だねえ、どうする?これも買っちゃおうか、などといいつつ、お互いまこら先生の茶碗にしようと心に決めていたことが購入後判明。さすが下僕。

 

そして我が家に。

 

先生先生、新しい器ですよ。

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ほほう。ふむふむ‥これわたしのな!

 

爾来とても気に入ってくれています。

とてもうれしい。
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先生:(お気に入りだ!)

 

このうつわ、お店の方によると江戸後期のもの、とのことでした。もう少し時代が新しい可能性もあるかもしれませんが、明治以前ではあるだろうなと。

ちなみにこの意匠は赤壁賦です。赤壁という文言や、冒頭の有名な日付に関する書き出しが読み取れますので。そして描かれた絵はあの舟遊びの情景、と。気づいた時ちょっと興奮したのでここにも記しておきます。

 

せっかくの重ねの器にもかかわらず、冒頭の同じ文言ばかり繰り返しているのもまた、昔の絵付師らしくて良い味出してます。多分何が書かれてるかは知らずにひたすら筆を走らせていたのだろうな、と。

 

*残る2段は下僕どもが利用しています

うさぎやのどら焼きとうさぎまんじゅう

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和菓子と日本酒を合わせるの好きです。

 

閑話休題

そんなわけで時空を超えて、千年ほど前に詠まれた名詩とその情景の描かれた百年ほど前のうつわでご飯を食べる、地球上ではかなり最新の部類に属する先生であります。雑器に属するものではありますが、先生もわれわれもいなくなった後も、誰かに使ってもらえると良いなと思いつつ。

 

先生: わたしはほぼ草しか食べないし清潔だからな。骨董茶碗で牛乳飲んでた輩より(注)ずっと大事に使っているぞ!

注: 小林秀雄氏。

 

これまた数か月前に書こうとしたテーマだったり。。

 

先生:(相変わらずだな)

 

下僕2: うえーい

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おまけ。

先生とお茶碗

先生:(私の飯はまだか)

注: 掃除中です

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先生:(ペレットがたくさんわきますように)

注: 同様に掃除中です
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