まこら先生のトイレット史 その1
下僕宅にお迎えして以来、ケージフリーになるまで、まこら先生は長らく60センチケージにお住まいでした。
*お迎え当日の先生。
作り付けの家具に60センチケージが見事なまでにぴったりフィットしまして、さすが下僕ども、先生にお仕えするのは最初から運命づけられていたのかなんて盛り上がったものです。
お迎え当初のトイレとフィーダーの配置はこんな感じでした。
使用していたトイレはこちら。
ケージに固定できるのでトイレをひっくり返されることもなく安心。
トイレ砂はこちら。
ヒノキの香りが爽やかで飼い主受けする商品と思います。針葉樹についてはアレルギーが出る子もいるので避けたほうがいいと言うサイトもありますけど、ヒノキはどうなんでしょうね。トイレ砂にはこのメーカー限らず針葉樹の成分を配合しているメーカーが多い印象です。ずっと気になっていたのですが、トイレ砂に含まれる針葉樹成分の安全性について言及しているソースがなく、我が家のうさぎ様については不調になる様子が見られなかったので使い続けてました。
なお、樹木一般となりますが、削りたての木片などから発するフェノールにより、呼吸器にトラブルを生ずるウサギもいる、とは先日購入した書籍でも言及されてました。この本(下記)についてはいつか報告したく。
Rabbit Nutrition and Nutritional Healing - Third Edition
- 作者: Lucile Moore
- 出版社/メーカー: Blurb
- 発売日: 2019/05/27
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
トイレ砂についてはこの辺で。
以前どこかの稿で書いたかもしれませんが、牧草を食べながら用を足すのを好むうさぎさんが多いと聞きまして、フィーダーはその後いくつとなく交換されたものの、トイレの隣には常にフィーダーを置いていました。
幼少のみぎりから寝食いならぬトイレ食いを好まれた先生。
少し成長された先生。相変わらずトイレ大好き。
さらに時は過ぎ。
トイレを死守すべく掃除中に乱入されるほどにトイレコーナーが大好きな先生に成長。
先生:(おい私のオトゥイレだぞっ!)
丸糞はいろんなところに振りまいておられましたが、排尿場所はほぼ100%ここに決まっており、先生も清潔、掃除も楽々、ウィンウィンだと思い込んでいたのですが。
ある日事件が発生。
何者かによって齧られたトイレのスノコ(樹脂製)。
*樹脂製のスノコの爪部分(写真上方左側)がささくれだっているの、おわかりになりますでしょうか。
容疑者による自白
(退屈だったからやった。後悔はしていない)
それは困る。
慌てて購入したのがこちら。
使用している三角トイレ用のワイヤースノコ。
あっという間に届いたので早速設置。ありがとうアマゾン!
樹脂製は歯ごたえ楽しかったんですよね。でも体に悪いから変えましたよ。
さあ先生、もう退屈だからってスノコは齧っちゃだめですよ。
1分後。
ババァーン!
下僕ども: ぎゃーやめてー!!
うさぎ用品史上最速でお蔵入りした商品となりました。
わたしも検証したのですが、いやもうめっちゃ簡単に外れるんですよ。スノコに興味持たない子なら、そもそも樹脂製でいいだろうし、スノコに興味持つ子なら、絶対外しに来ると思うんですよね。
無事に使えているうさぎさんってどれくらいいるんだろう、…と思ったのですが、アマゾンでの評価は外れなくてよい、齧らなくなったなど高評価ばかり。ううん。たまたまゆるめの製品だったのかも。
樹脂製スノコを破壊されて困っていらっしゃる方は、試してみる価値はあるのかもしれません。うちは上記の通り1分と持ちませんでしたが。
当時の我が家についていえばもはや代替策なし、こうなったら頻繁に交換すれば良いと決め、樹脂スノコ付きの三角トイレをもう一つ買って交換のタイミングを待つことに。しかし。先生はあれで飽きてしまったのか、トイレをかじることは一切なくなりました。我が家に残る、新品の三角トイレと使用1分のワイヤースノコ。
歴代のフィーダーやらウォーターボトル(前回参照)を含め、うさグッズはあふれかえる一方ですが、先生が元気ならば没問題。
その後の先生ですが、トイレに対する破壊活動は再開されることなく、トイレからハウスの上の牧草に手を出せるまでにすくすく成長されました(感涙)
トイレでくつろぎながら牧草食べるとうまいぞ!
牧草もりもり。
なお、このころには、部屋んぽ中はソファも開放するようになっていました。1か月ほどは乗るだけで満足しておられたのですが。
部屋んぽ中、ソファで思うさまくつろぐうさぎの図
ついにある日。
ええとね、ソファの上ってすごくおちつくの。
だからわたしの憩いのトイレットスペースに認定❤︎
うああ、うああああああああ
*池ができてました
当時は部屋んぽ中だけだからまだよかったんですが。
エリザベスカラー装着後、ケージを完全に開放すると…
ここがトイレなの!
えっ先生そこ違…
なんだとぉっ?!
すいません。
洗っても洗っても、盛大におしっこされる先生。
ゆるむの❤︎
ソファの上に防水パッド、さらに防水シーツを重ねた上に通常のシーツと三枚重ねにしたものの、完全に吸水できるわけではなく、先生のお気に入りスポットはほぼ常に湿った状態に。
先生、おみ足が濡れるのが心配です。トイレはケージの中にあるものを使っていただければ…。
い や だ !
頭を抱える下僕ども。解決編は次号にて!
おまけ
くつろぐ先生(カラー付き、ソファ上)と下僕1(ソファ下)
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仔うさぎ時代の先生の食生活(牧草)について(ペレット編もあり)。
先生の領土をソファまで拡張した時のお話。
去勢について、3回シリーズプラス番外編。
まこら先生の水事情 その2
うさぎの給水器(ドリンカー)についての第2回です。
わが家の給水器の歴史は第1回で回顧していますので、そちらをご覧ください。
下記のツイートも実は給水器がらみだったりなどしておりまして。
ご報告。
— His majesty Mahoraga's subject (@HisSubject) July 7, 2019
今週末はまこら先生のお部屋に新しい装置を導入しました。
先生:(なにこれ楽しい♪ ねえねえ下僕1これ何だ?)
下僕1:(解説は下僕2(@mahoragaa)からお願いします! 掩体壕(https://t.co/7UMIB5ayJ1)と名付けましょう)#うさぎ #rabbit #うちのうさぎ可愛いから見て pic.twitter.com/7dfHIs8Kyq
*下僕1転載許諾済み
しかしいきなり解説を始めると話が飛んでしまうので、まずは前回のおさらいから。
これまで導入したのはこの3つでした。
1. ケージ取り付けボトルタイプ
ノズル式(ベアリングタイプ)
ディッシュ式(サイフォン)
2. 置き型タイプ
サイフォン式
第1回をアップしてまもなく、ディッシュ式ってそいえば構造上はサイフォン式じゃないかと気づいてうすぼんやりとしていました。
当初、ノズル式(ベアリングタイプ)、ディッシュ式、サイフォン式の3つに分けていたところ、上記の通りに改訂をいたします。失礼しました。
置き型タイプのサイフォン式給水器については、以下陶製サイフォンと記載しますね。
さて。
第1回の最後に書いたとおり、去勢後は、その生活環境の変化に応じて、新たに陶製サイフォンを導入しました。
まこら先生もよく飲んでくれました。
水がうまいな
うむ。うまい‥
余韻を味わううさぎ
もっとも、時折思い出したようにノズル式からお水を飲んでいるので、陶製サイフォンとノズル式の両方を併用する形にしていました。だんだんノズル式の水が減ることが少なくなり、陶製サイフォンのことを気に入ってくれた模様。
我々もすっかり気に入って、給水器を常に清潔に保つべく、定期的に熱湯消毒・乾燥できるよう、さらに1つ購入。
万一の場合に備えて、ノズル式は併用を続けつつも、給水器は陶製サイフォンをメインで使用しようと思っていたのですが。が。が。
が!
事件発生
フィーダーがあさっての場所に移動しているのはさておいても。
これはなに……
*このころ、犯人はソファ下に立てこもり(爆睡)中。
参考:通常の様子
牧草は食い散らかしますが、フィーダーが動かされることも、給水器がぶんなげられることもありませんでした。
もう少し回顧しておきましょう。
まだ陶製グッズを移動させる喜びを知らなかった頃の先生。
散らかし前はこんな感じ。
散らかしてもこの程度。
長らくこの状況が続いていたため、陶製のフィーダーや給水器は重いから動かさないのだとすっかり油断してました。
いやでもしかし。何か不慮の事故だったかもしれないし、一回やったら飽きるかも。そんな淡い期待を持って置きなおしてみたものの、あっさりと事件は再発。さらに未練がましく、試しに空のタンクを載せてみたところ、即座にやってきてえいやっとひっくり返してくれました。目の前で実演までされてはもはや万事休す。
水の補給はできなくなるものの、タンク部分を外して、受け皿だけおいてみました。苦肉の策です。
当時の写真から。こんな感じでした。
先生:(つまらん…)
まあ、水はうまいな…
この状態でも飲んでくれるしこれでしばらく持たせようと考えたのですが、下僕どもの願いむなしく、半日と持たずひっくり返されました(動揺しすぎて写真なし)。
こんな平らなものまでひっくり返すとは。
陶製サイフォンからあんなにたくさんお水飲んでたのに急になんで?
先生気に入ってくれてたんじゃないの?嫌いなの??なんなの???
うさぎですが?
そうでした。
先生退屈だったんだよね、仕方ないよね。
正直なところ、製品の構造上の問題もあるように感じています。タンクが受け皿の軽い溝で支えられているだけなので、下から軽く力を加えるだけで、タンクがあっさり外れてしまう。これ、ひっくり返そうとするうさぎさん他にもいるのではないかなあ。
デザインもコンセプトもとても素敵な製品なのに、なんとも惜しいこと。簡単にタンクが外れないように、ほんの少し引っ掛かりを作るなどすればよさそうに思うのですが、メーカー様、改良してくださらないかしら。
タンクが外れない構造となれば、通常のうさぎさんなら水の入った状態で陶製サイフォン全体をひっくり返すことはできないんじゃないかと(大型種なら可能と思いますが、その場合、そもそもこのサイフォンは小さすぎて使わないでしょうし)。
もっとも、そんな問題提起をしたところで、今現在の問題が解消するわけでもなく。
致し方なし、と、新たな給水器を探しかけたのですが、うさぎ用の置き型タイプの給水器は、プラスチック製で更に軽いものしか見つけられず、他はケージに取り付けるタイプものばかり。犬猫用を流用することも考えたものの、高さがあってうさぎ向きではない。
置き型の給水器としてはこれ以上のものが見つからない。
あきらめてノズル式一本に戻ればよいのかもしれませんが、陶製サイフォンからよく飲んでくれてたんですよね。清潔にも保てていて何の問題もなかったし。ひっくり返されさえしなければ。
そう、ひっくり返されなければよいのだ!
というわけで。
下僕2の怪しい発明再び。
まずは材料から。
適度に重みのあるすのこ、わらマット、そしてたこ糸(写真外)。
さあ作りましょう。
すのこにわらマットをたこ糸で塩梅よくくくりつけます。うさぎさんにかじられないように、たこ糸の使用はできるだけ控えめ、かつ、うさぎさんの目に触れないように留意しましょう。
出来上がり。
わらマットとすのこの接続に使用したたこ糸は2本のみ。
たこ糸の存在は完全に消しました。
そう、これが冒頭に出てきたツイートのアレです。下僕1が掩体壕と命名した代物。
アレ。
給水器の話と思って読んでたのになに遊び場作ってるんだ!と、お怒りの皆様、違うんです。こんな筈ではなかったんです…。
ではここで、幻となったわたしの構想を開陳。
陶製サイフォンの安全な収納場所作りの一環だったのですよ。
上の写真の姿を妄想して期待に胸を膨らませつつ、まずは先生に確認してもらってから陶製サイフォンを搬入しようとしたら。
設置された新しい牧草置き場と水飲み場(予定地)を眺める先生
先生:(ふむ…)
下僕2[意気込んで]:先生気に入っていただけましたか!先生に安全で新鮮なお水を提供するため、この格納施設を作成したんですよ、それでこの空間に陶製サイフォンをしっぽりと入れますとですね…
先生[上の空]:(ほう…)
陶製サイフォンがしっぽり入るはずの場所に。
うさぎがしっぽり。
ええっ?先生それ違…
おう!?なんだ文句でもあるのか?
異論は許さない先生に押し切られました。
ここで、すのことケージの隙間に陶製サイフォンを置けば固定できると下僕1から助け舟。
それな!
というわけで先生と下僕どもがお互い満足する結果に。
先生:(なかなか良い食事処だな!)
下僕2: 陶製サイフォンがしっかり固定されている!
先生:(下僕1!うまいぞ!)
下僕2: 下僕1!えらいぞ!
[異口同音]わあい♪
さらに先生が知恵をつけて陶製サイフォンひっくり返すまではひとまず安泰です!
万歳!
隙間に置きすぎて黙殺されているのか、陶製サイフォンから水飲んでもらえてない気もしますが(いいのか)とりあえず現場からは以上です!
おまけ。
陶製のもろもろと下僕2には大変厳しく当たる先生ですが、なでると簡単につぶれます。
2019/7/18追記:
その後ですが、よくお水を飲んでくれるようになりました。今のところタンクをひっくり返されることもなく安泰です(この写真は7/11撮影のもの)。
まこら先生の水事情 その1
ひと昔、いやふた昔前は、ウサギにお水をあげてはいけない、あげなくてよいなんて言説がまかり通っていたようですが、未だにその説を支持する人は、少なくとも現在うさぎを飼っている方にはいらっしゃらないはず。
体内に取り込んでしまった毛や、老廃物、そして不要なカルシウムを排出するためにも、ウサギにとって水分補給は大変重要なもので、ペレットやチモシー選び同様に、どのような水をどのように飲ませるのかというのは、うさ飼いにとって非常な関心事かと思います。
まこら先生ご幼少のみぎりのケージのしつらえ
日本においては、その浄水技術の高さ、そしていわゆる軟水であることから、一般的に与える水は水道水でよいといわれています。我が家についていえば、もともと浄水器が設置されており、まこら先生にも浄水を飲ませています。浄水の場合、カルキを除去している分悪くなりやすいため、朝晩必ず交換しています。
なお、必要な栄養素は食べ物で補ってもらえばよいという考えから、水には特に何も混ぜていません。ボトルが不衛生になるのを避けたいというのも大きな要因です。カビの生えてしまった水を飲んでかえって体調を崩させては元も子もないですし。
どのような水をあげるかについては、上記のとおりすんなり決まったのですが、どのように水を与えるかについてはそう簡単には結論が出ませんでした。どうすればまこら先生の負担なく、飲みたい時に飲みたいだけ飲んでもらえるのか。
同じように悩んでいるうさ飼いさんはたくさんいらっしゃるのではないかと。
あいにく悩めるうさ飼いさんに画期的な提案はできませんが、ご参考までに、下僕宅の試行錯誤状況をダイジェストでお届けいたします。
ノズル式(ベアリングタイプ)
まこら先生お迎え時、衣食住すべてについてお店の環境を完コピしたため、飼い始めは、お店で使用していた給水器をそのまま踏襲しました。
お迎え時のセッティング(前日に設営)
こちらです。三晃商会のアクアチャージャー。(予備含めて2つ持ってます)
ノズル口があまり低すぎても高すぎても飲みづらいので、先生の飲みやすい高さとすべく、成長期はケージの設置場所を少しずつ高くしました。
お迎え後2週間くらいの先生。ちっちゃい…❤︎
この給水器については、朝晩きれいに洗うこと、水をいっぱいまで入れること、設置する前に必ずベアリングをさわって水が出るかどうか確認すること、これらの点を守って、これまで何のトラブルもありませんでした。
ウサギの福利からは思い切り脱線しますが、うさぎさんが目を細めて上向きがちに飲んでいるさま、すごくかわいくて絵になるんですよね。ベアリングをカチャカチャさせる音と、コキュコキュと喉を鳴らす音が聞こえてきて、ああ、ちゃんとお水飲んでくれている、と飼い主を幸せ気分にさせてくれます。
先生、かわいい…❤︎
だがしかし。
このノズル式給水器の問題点として、ノズルの先で舌を傷つけるうさぎがいること、一回ごとに飲める水の量が少ないこと、水を飲むためにやや無理な姿勢をするため、疲れて飲むのをやめるウサギがいることがあるといわれています。
やや飲みにくそうな先生(すぐ調整しました)
それは困る。
まこら先生のかわいい舌が傷ついていたら!
ディッシュ式
お皿からの飲水ならば、高ささえ調整すれば自然な姿勢で飲めますし、一回ごとの飲水量も増えるし、飲み疲れすることもなく、気のすむまで水を飲んでももらえる!
問題は、お皿に水を入れてそのまま置いておくと、足を入れて濡らしてしまったり、ひっくり返されるリスクがあること。安定感のある大きなものならよいのかといえばそうでもなく、今度はその広さからトイレットスペースとみなしてしまううさぎさんもいるとか。
これらを回避すべく、ケージに取り付けられる小皿タイプを探してこちらにたどり着きました。
またしても三晃商会のディッシュドリンカー。先生のケージ三晃商会なんで。
なお、別メーカーでカルシウム除去機能付きというドリンカーもありましたが、水に含まれるカルシウムまで除去する必要を感じなかったことと、むしろそのような付属品に細菌やカビが発生した場合の有害性の方が高すぎると判断し、導入しませんでした。カルシウムのことを必ず排除しなければならない悪の権化とみなすのは危険な気がしております。このあたりはまた別の機会に。
閑話休題。
ものが決まれば善は急げ、いそいそと購入していそいそとりつけました。
先生も程なく飲んでくれまして。わあい。
ディッシュ式ドリンカーから飲むまこら先生の超貴重な映像。貴重な理由は後述。
ところでこのタイミングで、長年まこら先生のくつろぎスペースになっていた2階のステージを撤去して、木製ハウスを導入しました。
もともと使っていたステージは樹脂製で乗り降りする際にちょっと滑っていて気になっていたのに加え、ディッシュ式の給水器を程よい高さ、すなわちケージの格子の最下段に設置するためには、ステージを撤去しないとうまくいかなかった(ケージの扉は最下段の幅が狭くてディッシュが入らない)ということがありまして。
木製ハウスについては、事前に半月くらい部屋んぽ時に部屋に置いて遊んでもらってましたので、スムーズに馴染んでいただけました。
先生:(水ばっかり要らんぞ!おい外に出せ!)
ケージ内の配置まで変えて設置したディッシュ式給水器ですが、すぐ飲みだしてくれて喜んだのもつかの間、小さなお皿であるにもかかわらず、牧草や糞(!)が飛び込むという事件が頻発することに。気づいたらすぐ洗って水を交換していたものの、程なく全く飲んでくれなくなり、その後1か月ほど未練がましく置いていましたが結局撤去しました。
*両方取り付けていた頃、ノズル式を選択する先生
このほかに感じた問題点はこちら。
- プラスチック製のお皿の部分が曲線ではなく角の多い構造であるため、コーナー部分の汚れが取り去りづらい。プラスチックなので、力任せにごしごし洗うわけにもいかず、結果として、気を抜くといわゆる赤カビ(実際はカビではなくピンク色の酵母)が繁殖する。
最終的に撤去したのはこのためなんですよね。飲んでくれてなかったためやや気を抜いていたのかもしれませんが、朝晩洗っていたのに四隅がうっすらとピンク色になっていて慌てました。昔の(今も?)弁当箱なみにコーナーが洗いづらく、隅々まで綺麗にするのがとても大変!プラスチックなので力任せにゴシゴシ洗うわけにもいかず厄介でした。毎回洗剤で洗うのにも抵抗があり。せめて曲線の構造にしたらいいのに‥。
お水を張っている時の様子はこんな感じで。
わかりますでしょうか、ディッシュ部分の特に奥のほうがカクカクといちいち角張っているため、超洗いづらい構造になっています。
ディッシュ式自体は良いものだけれど、現行のものではその構造上、ノズル式より不衛生になってしまう。
代替案を思いつけず、その後まこら先生の去勢まではノズル式に戻っていました。
サイフォン式
去勢については数回に分けて記載しましたが、エリザベスカラーを付けた状態で60センチケージに閉じ込めるのは忍びなく、去勢後からケージの扉を外し、サークル内で自由に過ごしてもらえるようにしました。
ノズル式の給水器はもともとケージの扉側に設置しており、部屋んぽ中は扉ごと外して外に立てかけていたのですが、ケージを開放した後は、倒れないように固定したうえで、扉ごとサークルのわきに設置しています。
先生に広々生活をしていただけるようになり、スペースの問題で除外していた候補が再浮上してきました。
これです。
洗いやすい曲線の形状。安心して熱湯消毒できる陶器製。完璧❤︎
水の入る皿の部分は小さいので、まこら先生が誤って足を突っ込んだりするリスクは小さいし、この形状から、トイレに利用されるリスクもなく。
先生もすぐなじんで気に入ってくれた様子。
先生:(飲みやすくてよいな。)
*ケージの端にディッシュ式ドリンカーの部品がなぜかまだ付属。
食い散らかし、お水も飲んでくつろぐ先生
これで最終解決!よかったねまこら先生!となるはずが。。。
何が起きたのかは次回にて!
グルーミング体験記
去勢手術後1週間エリザベスカラー生活をしていたまこら先生。
ドクターから注意喚起されていた通り、カラーが外れた後は猛然と毛繕いをし始めました。先生そろそろやめて、、という下僕どもの声は無論届かず、またブラッシングを試みても途中でもういい!といなくなってしまう始末。
グルーミングフィーバーが1日で収まるということもなく、糞にも連日もりもりに毛が混じり続けていました。毛球症予防のため薬の処方は受けているものの、4日分しかないぞ?!
これはもう‥‥
困った時のプロの手。
自宅からもっとも近そうなうさぎ専門店にグルーミングの予約を入れました。梅雨入り前、涼しさも戻り始めた6月上旬、たまには先生を電車に乗せてみようと、電車でアクセスの楽な店を選んだのですが、当日は大雨。
選んだ店はえらく道路事情が悪く、さらに大荒れの天候のために道が混んでいたこともあって往復タクシー代でグルーミングをダースで受けられそうなくらいかかりました‥。
まあでも先生を濡らさずに連れて行けたので良かったとしよう。
無事到着後。
先生:(あれ‥いつものところ(病院)ぢゃないぞ‥)
まずは体重測定。
先生:(あっ体重さらしたな!)
去勢後体重は増加傾向です。ただ先生はもともと肥満とは完全に無縁だったので、すぐ警戒する必要はなさそうなのですが。ペレットは1日量で体重の1パーセント程度しか与えていませんし、果物類やサプリなどはもともと与えておらず、調整対象となるのは野菜と、あとはチモシーの穂くらい。
これは次の健診時にドクターに相談する予定。
さてと。
爪切りは病院でしてもらってるのでケアの必要はほぼなく、メインのグルーミングに。
その前に臭腺のチェックも。
先生:(えっあっ!恥ずかしいぞやめれ‥)
*綺麗だったそうです(先生の名誉のために補足)
そしてあらゆる角度からブラッシング
先生:(背中気持ち良い‥‥)
先生:(ああっ!だからそこはぁっ‥)
先生:(あああっ‥‥あああ‥‥‥)
足の裏と、お尻周りの毛についてはお手入れしきれず着色気味だったこともあり、ここはしっかり取ってしまいましょう、とのこと。
えっそんなに抜けるの?抜いていいの?みたいな感じで毛がわっさわっさ抜けていたのですが、その間、見事になすがままの先生でした。
プロってすごい。素晴らしい。
先生:(はじめてのけいけん‥‥❤︎)
対応くださった方には最後まで従順でした。怖がってるってわけでもなさそうだったんですよね。ひっくり返されるのはやはり居心地良くなさそうでしたが。
そうこうするうちに仕上げのブラッシング
ヘアサロンで仕上げのドライヤーの風を当てられている時の気分、ぽい様子でした。頭も軽くなって、気持ちいいんですよねあれ。
先生:(え‥おわったの?)
先生:(よかった‥‥❤︎)
エプロンについている先生の毛をご覧ください。この10倍程度が集毛機や床の上などにたまっている状況でした。
施術してくださった方によると、うさぎさんによっては、避妊去勢手術後、ホルモンのバランスが変わるせいか、年中換毛し続けるようになる子もいる、のだそうです。うちの先生がそれに該当しないことを全力で祈りたい。
さて。通院後は別に痛い思いをしていなくてもキャリーに戻ると必ず足ダンをされる先生、ここまでいじり倒されて、今回はどれだけ足ダンするだろうかともはや期待して待っていたのですが、この日は全くそんなそぶりもなく、帰宅後もえらくご機嫌でありました。気持ちよかったのか、先生!
換毛のむずむず感が一気に解消して爽快だったのかなあと。単に女子のお膝が楽しかったのかもしれませんが。
実はこの頃毎週病院に連れていっていたためついにキャリーに入るのを嫌がるようになっており、これ以上出かけるのを嫌いにさせたくない、と、毛繕いが落ち着いたこともあって、私はこの日のグルーミングをキャンセルすることも提案していたんですよね。いやいや大いに反省しました。本当に行ってよかったです。
今後ですが。
ブラッシングのしすぎでお肌を傷めることもありますし、無理な姿勢で怪我をさせる危険もありますので、しっかり見学はしたものの、その真似をする気はなく、むしろ換毛期を中心に定期的に通おうという結論になりました。プロの手は積極的に借りていこうと。
なお、先生の足の裏が汚れていたのは、カラーで毛づくろいができなかっただけではなく、実は他の問題もありました。それはまた次の機会に。。
先生:(え、まだ続くの?)
おまけ。ツイッターより。
確かにお尻周りを中心とした下半身が驚くほどごっそりだったよね。。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) June 9, 2019
換毛落ち着いたし連れてく方がストレスじゃない?とか言ってすまんかった!
先生:(ああっ!ああああっ!) pic.twitter.com/hJU3jgCHtV
*下僕1転載許諾済み
去勢について その3 最終回
まこら先生の去勢のはなし、最終回です。
これまでのおはなしはこちら。
手術から1週間。
服薬中もしばしば先生を抱き上げては手術痕の様子をチェックしていました。ひどく腫れるなどの様子はなかったものの、当然傷痕はあるので、予後が良いかどうかは素人には判断できず。
*先生のプライバシーのため写真は割愛。
うさぎは不調でもそれを隠す性質があるので、元気そうだから安心とは必ずしも言えないのですが、下僕どものみる限り、カラー装着によるストレスはあるものの、調子の悪さを隠して元気なふりをしているようには見えませんでした。
食欲も旺盛。
水曜日。ウィークデーの折り返し地点到来ですね。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 29, 2019
週末の通院(エリザベスカラー外し)を待ち焦がれる下僕どもを尻目に、カラー越しに安定のラーメン食いを見せるまこら先生。
先生: (牧草うめえ。)#うさぎ #去勢 pic.twitter.com/Yv1atqbRNI
下僕1とは相変わらずの超仲良し状態でした。
大好きな下僕1にようやく遊んでもらえると期待を高めていたところ、目の前で爆睡されてしまい絶望するまこら先生の図。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 28, 2019
先生:(起きて‥。起きないと泣く。)
*手前に少し写っているのは下僕1の手。
#うちのうさぎ可愛いから見て pic.twitter.com/47fLfaSgeG
もっとも、手術痕の状態について専門的なことはわからないし、カラー延長なんてことになったら軽く絶望するなあなどと思いつつ、そわそわと迎えた術後1週間目の通院当日。
朝の弱い下僕どもには珍しく土曜日の朝に早起きして先生を連れ出しました。
わたしは不安がってましたが、下僕1と先生はいたって楽天的。
動物病院への道すがら。
— His majesty Mahoraga's subject (@HisSubject) June 1, 2019
先生:(なになにエリザベスカラー取れるの?)
下僕1:いい仔にしてたらですよ!
先生:(儂はいつもいい仔だ!)#うさぎ #rabbit #去勢 pic.twitter.com/uP7fr9H8FO
*下僕1転載許諾済み
おい大丈夫か?カラー延長するとか言われたらどうするつもりだ?
そんなノリノリのふたりとともに、1週間ぶりの通院。ドクターにより諸々チェックを受けた後、うんまあ大丈夫かな、と言われ、カラーを外していただけることに!!
5分後にカラーを外された先生と再会。
カラーは綺麗に消毒してもらって、次に必要になった時に使えるようにとお渡しいただきました。
>>> 次に必要になった時 <<<
ここでちょっと震えた。笑
ドクターからは再度、毛球症のリスクがあること、薬を数日分処方するが、ブラッシングをしっかりすること、次は健診の時で良いが、もし様子がおかしくなったらすぐ連れてくるようにと指示されました。
【Breaking News】
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) June 1, 2019
先生のカラーが外れた!
キャリー内の先生、往路と復路#うさぎ #去勢 pic.twitter.com/fDhhHujNLM
夢にまでみたカラーのない先生!
先生よく頑張ってくれました。
ごめんね。ありがとうね。
その後の服薬ですが‥
シリンジトラウマになったかな、と思いきや、以前馴染んだあの甘い味、ということでのっけからがっつかれました。またシリンジをガジガジされてすぐに使い物にならなくなるように。
エリザベスカラーを外したあと、毛球症予防に処方されたお薬。まこら先生の大好物です(前に急性胃拡張やったときも処方された)。
— His majesty Mahoraga's subject (@HisSubject) June 4, 2019
※下僕2 (@mahoragaa)のお膝の上です
先生:(実に味わい深い)#うさぎ #rabbit #うちのうさぎ可愛いから見て pic.twitter.com/sbstVehpo3
*下僕1転載許諾済み
以前の服薬光景もこちらに。甘い薬は大好きな先生です(急性胃拡張時の服薬より)。
先生:(これ大好き!)
先生:(わたしのっ!!)
*この後シリンジの先をかじられた。
ところで、カラーが外れた後の毛づくろいは、案の定激しいものでした。
1週間のエリザベスカラー生活から解放された先生。帰宅直後から無限くしくし。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) June 1, 2019
先生:(ずっと気になってた。)
下僕ども: 毛球症リスクが高まるので是非ほどほどに‥#うさぎ #去勢 #rabbit pic.twitter.com/1VgL3BAueo
そのため先生は通院1週間後にまたお出かけすることに。。
しかしこれはまた別のおはなし。また次の機会に書きます!
さて。
あれから半月ほど経ちましたので、去勢後の先生について気づいたことをまとめてみます。
縄張り意識が落ち着き、サークル内で概ね穏やかに過ごすようになった
以前は本当に必死になって縄張りを拡張しようと日々脱走を試みていたんですよね。
【速報】まこら先生、ペットフェンスから脱走。
— His majesty Mahoraga's subject (@HisSubject) May 24, 2019
先生:(フローリングがつるつる滑るけど楽しいっ!)
下僕1:今朝ふと横を見たら、先生がありえないところをとっとこ走ってたので本当にぶったまげましたよ…
※なお闘争経路は不明。その後無事にフェンス内にお戻り頂きました。#うさぎ #rabbit pic.twitter.com/9f2OD9l4wM
*下僕1転載許諾済み
この種の脱走の試みはなくなりました。さらに、もともとあまりひどくなかったものの、スプレー行為は完全に収束。
これらは縄張り意識による行動が収まったせいかと。
ただし新たな問題が。
エリザベスカラーで行動に制約があるため、出来るだけ楽に過ごさせようと、手術後からケージを完全開放し、サークル内で生活させるようにしていたのですが、カラーが外れた後もケージに入れる生活には戻さず、終日サークル内を自由に行動できる生活を維持しました。ただ、エリザベスカラーが外れた後、先生の本来の好奇心と運動能力を勘案することを忘れてたんですよね。
それでつい、ソファから隣の棚まで楽にアクセスできる状態で外出してしまったところ、棚の上でくつろぎながら干しいちじくを食す先生に遭遇する羽目に。サークル内のどこにもおらず、棚の下を含めて必死に探したら、まさかの棚の上で泰然と干しいちじくを食べてました。いやいや。。
我が家にあるうさぎ飼育書のうち、食餌について言及しているもの数冊を見直し、いちじくはうさぎに害のある食べ物ではないことを確認。今後与えることはないが‥。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) June 5, 2019
生涯最初で最後の干しいちじく祭りを開催していたうさぎ(再掲) pic.twitter.com/tdre7JJ5H1
この事件が起きるまで、棚の上に、下僕どものつまみを詰め込んだ塗り物の箱を置いてまして。先生の嗅覚なら甘いものがたくさんあるってわかったよね。ごめんね。。
先生を降ろして棚の上を片付けた後も、あそこがいい!登る!!としばし頑張ってました。
おそらくですが、縄張り意識はなくなったものの、食欲に基づく行動は激しくなったのではと推察しています。この後また事件起こすんですよね。
これです。
別の棚から、自分の食べ物だけ器用に引っ張りだしたうさぎ
先生:(なんだもう戻ってきたのか?)
下僕2[猛ダッシュで帰宅]: うああ‥うああ‥‥
おそらく去勢により亢進した食欲のために、食べ物の匂いを感じ取ると冒険スイッチが入ってしまう点、留意が必要かなと思っています。
なお下僕宅では、万一脱走された時のために、棚の上も含めてできる限りの安全策をとっています。サークル外のコードも保護しておく、危険なものはサークル内外のどこにも置かないようにする、扉を必ず閉め、万一サークル外に出てしまった時もほかの部屋まで行ってしまわないようにする、脱走して戻れなくなった場合に備えて外にも非常食を置いておく、など。また、日中完全に放置はしないようにしています。異変があれば駆けつけられる前提で、自由にしている状況ではあります。
マウンティング行為が8割減
これまで、下僕どもの手足を見ると興奮するため、長そで長ズボンを着用しないと常に先生に狙われる状態となっていましたが、手術後徐々に収まっていきました。今でも時折手足に噛み付いてカクカクしてきます。でもね、これは別によいの。先生かわいいから、ストレスにならない限り好きにしたらいいの。
気になっていたのは満たされることのない性衝動がかれのストレスになることだったんですよね。だからこれでよい。下僕だもの。
そんなわけで。
先生の性欲に基づく衝動が収まり、かつ、将来予見された病気のリスクを回避できたなら、彼のQOL(quality of life)は確実に向上したといえ、我々はとても満足しています。
先生には辛い目に遭わせてしまいましたが、去勢後、縄張り意識が収まったら先生の生活スペースを広げるつもりでおり、現在その計画通りになっていますので、先生にも現実的なメリットのあるものだったかと。
なにより、先生は相変わらず元気で楽しそうにしています。手術を受けさせたことを全く後悔していませんし、これで本当に良かったと思っています。
さいごに。
その昔、朝晩とケージに入ってくれたらご褒美に生野菜やハーブをあげていた名残で、今でも生野菜が欲しくなるとケージに飛び込みます。
ただ、その時だけなんですよね。昔よく寝ていたハウスや、トイレも今は全く使わない。
こうなってみると先生のくつろぎスペースではなかったのだなあと。
去勢前の先生は、とにかくサークルから出たいと常に機会を窺っていたので、サークルに出しているときは全く目を離せなかったのです。
去勢をしてそれがなくなったので、サークル内に放し飼いができるようになり、下僕どもが出かけてる間もかれはサークル内でくつろいで過ごせることに。ただまあ、また食べ物の匂いがすると、そこに行こうとすると思うのですが。
これはまたおいおい対策を考えていこうと思っています。
先生:(生野菜ちょうだーい!)
*ケージの扉を完全に外しており、手ごろな場所に柵がないため、わざわざ伸び上がってアピールする先生。
先生:(野菜はよーー!!)
*同様にあえて柵に取り付いてアピールする先生。あぶないのでやめてください。
先生:(下僕2ちょろい)
先生:(おかわり!)
去勢について 番外編 バナナで服薬
去勢手術翌日の日曜日夜。
前回の記事(去勢について その2)のとおり、シリンジでの服薬に大失敗した下僕ども、自作の保定袋からもするする抜けだされてなすすべがなく、すっかり途方に暮れていました。
解決策その1 りんごや青汁に混ぜてみる
まずはドクターのアドバイスどおり、りんごや青汁に混ぜて与えることを検討しました。
しかし。
我が家では、りんごや青汁もまだあげたことはないのですが、これら(生野菜を含む)は食欲のなくなった時の切り札にすることを考えているんですよね。
もし、混ざった薬のせいで、りんごや青汁(ついでに野菜)を嫌いになってしまったら。将来、食欲がなくなった時に拒否されると非常に困ってしまう。このため今回はこの方法は断念しました。
解決策その2 いちごに混ぜてみる
目を離した隙にかじられたことがあり、先生いちごは大好物なんです。
何者かによってかじられたいちご
先生: (わたしの!!)
*超ピンボケ
このため薬を飲んだ直後にご褒美としてあげていました。このいちごは喜んで食べてたんですよね。
それでいっそこのいちごに薬をまぶしてあげようかなと。
ただ、今後を考えると(考えたくないけど)、いちごのような季節性の果物は入手できない時期もあるので、今回服薬に成功しても、また苦い薬を飲ませる必要が出た時に必ずしも入手できるわけでないという問題が。
さらに、先生が当時唯一食べたことがあり、かつ大変気に入っている果物を嫌いにしてしまうと、現在の服薬中、薬を飲んだ後にご褒美としてあげるものがなくなってしまう。
参考: 当初のお薬セット
*先生が大好きになったカモミールもあげてました。いちごは丸ごとではなく少しかじらせる程度。
解決策その3 バナナに混ぜる!
さてどうしようというところで参考にしたのは、動物病院のホームページでした。
その病院では、服薬がうまくいかないうさぎさんについては、薬をバナナに混ぜてシリンジで与えることをすすめている、そうすると拍子抜けするほどあっけなく与えられる、とのこと。ほんとに?!
早速家族会議を招集。
議題: バナナに薬を混ぜて与えることの是非について
質疑: バナナはうさぎに与えるべきでない果物ではないか?
答弁: ごく少量を短期間与えるのならば悪影響はないと考える
そもそもおやつは生野菜やハーブを考えていた下僕ども、果物の中でも特に甘いバナナについては、糖分が高すぎるしバナナでしか摂れない栄養があるわけではないようだし、と、もともと先生に与えるつもりはありませんでした。
飼育書やネット上で、バナナがNGリストに載ってることもありますよね。
ただあの、うさぎに良い食べ物・悪い食べ物のリストって、絶対NGとされているものを除いては、気持ちいいほど統一されていないという印象です。ペットうさぎについての研究はまだほとんどなされていない、だからはっきりとはわからない、と正直に書いてるところもあり、その通りの現状かと思ってます。
ちなみに、ぶどうがあげて良い果物にリストされていることがありますが、あれはうさぎを含む動物が時折ひどく中毒を起こすようなので、あえて与える必要はないと思います。気になる方、Google先生に聞いてみてください。
閑話休題。
今回の服薬は1週間と短期間の予定、またエリザベスカラーのせいで盲腸糞を食べられず、やや栄養不足となっているので、高カロリーが問題になることはなさそう。
服薬が終わったら、バナナも終わり。普段バナナをおやつとしてあげることはないので、長期的な健康問題の心配をする必要はないだろうということに。
質疑: バナナを嫌いになる可能性は?その場合に問題はないのか?
答弁: 服薬が終わる前に嫌いになった場合、次の方策を考える必要が出てくるものの、普段はあげる気がないので問題ない
もともとあげる予定のなかった食べ物というのがかえって良い方向に働きました。
あげる予定がないから、嫌いになられても困らない!
質疑: 先生がバナナを好きでなかった場合は?
答弁: 困るが致し方ない。他の食べ物か別の方法を検討する
バナナを嫌ってそもそも食べてくれなかったら。その時はもうその時、とりあえず今はチャレンジするしかないという結論に。
全会一致でバナナを採用することを決議!
日曜日の夜、翌朝の服薬用として下僕1がバナナを買ってきてくれました。
翌朝。
さあ、バナナで服薬です!
準備するもの
薬
小皿2枚
ティースプーンもしくはナイフ
バナナの薄切り数枚
作り方
皿にバナナ薄切り1枚を乗せ、その上に薬をこんもりと盛る。
先生の大嫌いな薬(粉薬)。シリンジで与える時はこれを水に溶かしてました。
スプーンもしくはナイフで、バナナをみじん切りにする要領で切りながら薬を混ぜ込む。薬の粉っぽさが残るなど混ざりきらないときは1枚追加し、さらに切りながら混ぜる。
ペースト状になり、しっかり混ざったらもう一枚を乗せ、軽く切りながら薬入りのバナナと軽くあえる(本来の甘いバナナを感じてもらえるようゴロゴロ感を残す!)
出来上がったら新しいお皿に移し替えます。出来るだけコンパクトに盛り上げて、数口で食べきってもらえるように。
こんな感じ。
量としてはうさぎが数口で食べてしまう程度で、小さじ3分の1もないと思います。バナナはできるだけ少量にしました。
ご褒美用に、薄切りバナナ1枚を別に取り分けたら、準備完了。
先生はバナナ初体験だったため、最初はまず、薬なしのごく薄切りのバナナをあげて様子をみました。ありがたいことに特に警戒せずすぐ美味しそうに食べてくれたので予定通りバナナに混ぜた薬をあげることに。
初回はかなり慎重に少しずつ食べていだので、途中で薬なしのバナナを小さく切ってあげたりしてました。10分程度で完食。
食べきったらご褒美のバナナをあげます。最後は苦い薬入りのバナナではなく、本来の美味しいバナナの味が口に残るようにしてました。
そのせいかどうか、翌朝の服薬の頃にはかなりがっつくようになり、最後は秒で消え去るほどに。お陰で写真はほぼないです。撮ろうとする頃には消えてるし。
*撮影不能な速さで薬を消失させるうさぎ
いやもうほんとにありがたかったです。
ありがとうホームページでバナナの服薬について書いてくれた病院のドクター!ありがとうバナナ!!
なお、自主的にがっついてくれるのでシリンジは使用しませんでした。洗うのも大変そうで、また頻繁にシリンジを交換しないと衛生的にも良くなさそうでしたので。
まこら先生のお薬セットはこんな感じでした。
鎮痛剤(左、朝のみ)は甘いのでそのまま服用してもらえます。
ごちそうさま!
シリンジで服薬させていた時のあの苦労はなんだったんだ!
去勢について その2
前回(去勢について その1)は去勢を決断するところまででしたが、今回は手術当日から1週間のエリザベスカラー生活についてです。長文です。だって本当に長かったし!!
先生:(なに取り乱してるんだ。大変だったのはわたしだぞ!)
失礼しました。
事前に案内されていた手術の流れは以下の通り。
まず当日朝病院に預けて日中に手術。夕刻に引き取り、当日夜から2種類の投薬を朝晩1週間続ける。その間エリザベスカラーも装着。1週間後に通院し、先生の状態を確認して問題なければカラーを外して終了(毛球症予防のための薬の処方を受ける)。
さて。
ついに迎えた手術当日。約束通り朝一で先生を病院に連れて行き、同意書にサイン。夕刻に迎えにきてくださいと言われて一旦退散。日中は携帯を気にしながら過ごし、そわそわと病院へ。
そしてついにエリザベスカラーの先生と対面。元気そうで安心したものの、カラーをつけた先生を見て、突然ひどく罪悪感にかられました。必要なこととはいえ、ごめんね先生。
その後手術で取り除いたものも見せていただき、その見事な技に驚嘆しました。去勢手術に関する文献に掲載されていた写真のそれよりずっと綺麗に切除されておりまして。手術は完璧、あとは我々のお世話次第か!とここで実感‥。
帰宅後の先生は結構元気でした。牧草は帰宅直後からしっかり食べてくれましたし。
エリザベスカラーまこら先生。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 26, 2019
人間の都合で申し訳ないのですが、その人間の都合でペットとしてお迎えした命、せめて将来苦しませないように去勢手術をしました。
手術を乗り切ったご褒美にお気に入りのカナダ産チモシーを与えたところ。#うさぎ #去勢 #rabbit pic.twitter.com/Iu4mh3CoNH
ドクターから受けていた手術後の注意点は以下の通り。
エリザベスカラーについて
飼い主が見ている間は外しても良いが、ウサギが傷口をいじらないように注意しなければならない。
外しっぱなしはだめ、絶対。可哀想だからと外してしまって、手術跡が化膿し再手術となり、治るまで相当時間のかかった子もいる(これ聞いておいて本当に良かったです。いやもう外したくて外したくて(後述))。
盲腸糞について
エリザベスカラー装着中は当然ながら盲腸糞を自分で食べられないので、可能であれば飼い主が食べさせるべき。肛門から直接でないと頑なに食べない子もいるが、食べない場合はペレットを多めに与えるなどで栄養を増やしてしのげば大丈夫。
毛繕いについて
1週間後、カラーを外した直後は猛然と毛繕いを始めるので、毛球症のリスクが高くなる。薬も処方するが、特に週後半はブラッシングをしっかりして、先に出来るだけ毛を取り除いておくのが良い。
服薬について
これまで(急性胃拡張で)処方していた薬は甘い薬なので喜んで飲んでいたと思うが、今回は相当苦くて嫌がるはず。保定をして服薬させるように。万一うまくいかない場合は青汁などに混ぜて与えても良い。
こんな感じだったかと。
盲腸糞については、予期していた通り、出したてに気づいた下僕1がさっと差し出した数回のほかは食べてくれなかったので、ペレットを少し多めにして(といっても体重の1パーセントを2パーセントにした程度)、野菜も多めにして他から摂れる栄養を増やしていました。お水も飲みにくそうにしていたので、野菜をあげるときは水気を少し残してあげるように。
幸い牧草はたくさん食べてくれていたのですが、牧草も1番刈りをメインにしつつも、先生の好きなものをいつもより多めに与えていました。ハーブ入りだったりカナダ産だったり。
いやいやそれにしても大量の盲腸糞でした。いつもあんなに盲腸糞を食べているのか、と感心したほど。片付けようとするたびに威嚇されたのも今となっては良い思い出です。笑。
野菜はたくさんあげました。
エリザベスカラー生活6日目。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 30, 2019
盲腸糞がほぼ食べられず、水も飲みにくそうにしているので、栄養と水分を同時に補給いただくべく、超甘やかし週間開催中です。
今朝の野菜
ケール、明日葉、バジル。#うさぎ #去勢 #エリザベスカラー #うさぎの野菜 pic.twitter.com/wM9csXlSKy
先生:(お水飲みにくかった‥)
しかし問題はここではなく…。
大変だったことその1 - シリンジの服薬に大失敗
まこら先生って下僕1にはもう好きなだけ抱っこされるんですよ(わたしについては蹴り飛ばして逃走)。下僕1は病院でもちゃんとドクターの指示通りにまこら先生の保定ができたので、これならば大丈夫だねと油断していました。しかし。これまで下僕1からされるままに抱っこされていたのは、まこら先生が抵抗できなかったのではなく、単にその気がなかっただけだったんですよね。今回思い知りました。
いざ抗生剤入りのにがーい薬をシリンジに入れて飲ませようとしたら、逃げる!逃げる!!全力で逃げる!!!下僕1を蹴り飛ばしてケージの中にたてこもる!
事故の危険があるから追いかけてはダメ、と言いますが、驚異的な身体能力でうなぎのように逃げ惑うまこら先生にそもそもお手上げでした。服薬後にはご褒美としてイチゴのかけらをあげたりしたものの、だからといって薬を好きには当然なってくれず。服薬後は人を信じないうさぎ顔になってソファ下に立てこもり、手術翌日の日曜日などは日中全く出てきてくれませんでしたし‥。
先生:(なんてことするの信じられない‥)
土曜日夜と日曜日朝の服薬で道具なしの服薬には懲りて、日曜日夜は保定袋を自作したものの、これまた相当逃げられたのちにようやくお入りいただく形でした。なんかもう毎日トラウマ作ってそうだしどうしようと悩んでいたところで参考にしたのが、果物に混ぜてシリンジで与えるというネットの記事。
日曜日の夜に下僕1がコンビニに買いに行ってくれたバナナを使って、月曜日の朝、祈る思いで先生に与えてみたところ…初めてのバナナにやや警戒され、少し時間がかかったものの10分程度で服薬完了!
翌日には味に慣れ、ほどなくがっつかれて一瞬で消えるまでに。ありがたいことに、最後までバナナ(にまぎれた薬)に飽きることはなく、前のめりで服用してもらえました。本当に良かった‥‥。
先生:(こんなに甘いものがこの世にあったのか…)
*バナナ(薬)秒で消失現象
そんなバナナを用いた服薬について、ここで書いていると長くなりすぎるので、記事を分けて別途投稿する予定です。ま、要はバナナに混ぜたってことですけど。
保定もちゃんとできるようにならないとですね。大いに反省。下僕1について言えば、普段なすがままなので練習にならないのですが。
*なすがままのうさぎの例
(ひょいと持ち上げられたところ。暴れずじっとしています。そして舐める。)
大変だったことその2 - 毛繕いができない!
想像すると申し訳なさがこみあげてくるのですが、お店でも綺麗好きな子ですよと言われていたまこら先生が、カラーのせいでまる1週間自分で毛繕いできなくなってしまいました。
痒くても搔けないなんて辛いよね!
夜中に先生がカラーをひどく引っ掻く音で目を覚まし、しばらく代わりに掻いてあげる生活を送っていました。掻き方が悪くてしばらく嫌われたりとかも…。切ない。
特に週後半はひどくなり、カラーを外したいと切実に思ったものの、シリンジの服薬すらままならない下僕どもがカラーの再装着などできる気がせず断念しました。
というのも。
まこら先生は華奢でちっちゃいのでカラーのサイズが合わず、既製品のカラーを先生に合わせて小さく加工されており、そのため通常はホックで止められるところ、切り取られてホックが存在しないため、代わりにビニールテープで2箇所をぴったりと止められていたのです。
これです。
お耳の下あたりにそれぞれテープがしっかりと貼り付けられているのが見えますでしょうか。
ラベルをもとに調べたところ、先生はやはり最小サイズでした。
3Sサイズ。それでも大きすぎると。。
http://www.t-menix.com/pg214.html
メーカーの方、小柄なうさぎさんが装着可能なカラーをぜひ作ってください!
可愛いので意味もなくもう一枚。
ボタン止めだったら時折外していたと思うのですが、写真の通りテープ止めのため、難易度が跳ね上がっていたのです。まこら先生をしっかり保定しつつ、首を締めるようなきつさでもなく、外れるほどのゆるさでもない絶妙な位置に止め直す(しかもテープには毛を挟んではならない!)なんて技、わたしには無理だ。
そんな情けない下僕にも先生は優しかったです。
まこら先生と下僕1
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 26, 2019
先生: (仲良しは毛繕いしあうの❤︎)
下僕2より
複数処方されている薬が相当苦いようで、日中はソファ下に完全に立て籠もるなどかなりお怒りだったのですが、下僕1への愛は変わらないようで安堵しています。まあまだ1週間服薬が続くんですけれど。頑張れ先生。#うさぎ #去勢 pic.twitter.com/KGe515tJdd
そして長い長い1週間が過ぎ、先生も下僕も疲弊しつつもようやく迎えた次の土曜日…。
続きは最終回に!
おまけ。
マイルドな立てこもりはカラーを付けている間ずっと続いてました。
【悲報】まこら先生に苦い薬を飲ませたのち、足の裏にへばりついた盲腸糞を取り除いたところ、絶対許せないという顔をされたうえ、盲腸糞溢れるソファ下に立てこもられました。
— 仔うさぎまこら先生 (@mahoragaa) May 27, 2019
先生: (なんなのこのひとどこの野蛮人なの?)
*盲腸糞半端ないので閲覧ご注意#うさぎ #去勢 #エリザベスカラー pic.twitter.com/9dyieJCewH